厚木市長選 2023 立候補予定者アンケート
独自アンケートを実施
任期満了に伴う厚木市長選挙が、2月5日に告示され、12日に投開票が行われる。
2月1日時点で立候補の意向を表明しているのはいずれも新人で無所属の5人。本紙ではこの5人に対して全11問のアンケートを実施、全員から回答を得た。
✳︎2月6日追記 新ヶ江勝氏は本記事取材後に立候補を取りやめました。
立候補予定者(50音順)
氏名 | 年齢 | 党派 | 新現別 | |
---|---|---|---|---|
井上 武 いのうえ たけし |
56 | 無所属 | 新 | |
厚木青年会議所の理事長を務めた。市議会議員4期目、第59代市議会議長。無所属。幸町在住。
氏名 | 年齢 | 党派 | 新現別 | |
---|---|---|---|---|
佐藤 知一 さとう ともかず |
53 | 無所属 | 新 | |
市議会議員を経て県議会議員3期目。国際文化観光・スポーツ常任委員等。無所属。中町在住。
氏名 | 年齢 | 党派 | 新現別 | |
---|---|---|---|---|
新ヶ江 勝 しんがえ まさる ※不出馬 |
78 | 無所属 | 新 | |
一級土木施工管理技士、土建業。市民グループの代表としても活動した。無所属。森の里在住。
氏名 | 年齢 | 党派 | 新現別 | |
---|---|---|---|---|
山口 貴裕 やまぐち たかひろ |
49 | 無所属 | 新 | |
市議会議員を経て県議会議員を3期務め環境農政常任委員会などで活動した。無所属。温水在住。自民党、公明党推薦。
氏名 | 年齢 | 党派 | 新現別 | |
---|---|---|---|---|
豊 雅昭 ゆたか まさあき |
74 | 無所属 | 新 | |
元高校教員。「憲法を市政にいかし、すみよい厚木をつくる会」会長。無所属。愛甲東在住。
アンケート結果
井上 |
世界基準の安心・安全なまちづくりを目指し、市民協働でセーフコミュニティを推進したこと。小林市政発足当初との比較で、 刑法犯認知件数と交通事故件数は3分の1に減少した。市民一人一人の意識も改革した。 |
佐藤 |
前山口市政3期12年、小林市政4期16年、併せて7期28年は、厚木市が素晴らしい成長を遂げた28年でした。私の父親世代の二人の市長は、いずれも決断のできる素晴らしいリーダーでした。高く評価しています。 |
新ヶ江 |
コロナ対策。 |
山口 |
交通渋滞緩和や地域沿線の観光振興、企業立地の促進の面において厚木秦野道路(国道246号バイパス)の開通が早期に望まれる中、道路用地買収の先行投資を実施した点。 |
豊 |
他市にさきがけ所得制限なしに乳幼児から中学生までの子ども医療費無料化を実施したこと。少人数学級導入について、国基準より1学年上回って実施してきたこと。 |
井上 |
評価できない点はないが、中心市街地の活性化は伸び代がある。当初から「にぎわい処」を設置し、空き店舗や環境浄化の対策、アミューあつぎの整備などを進めてきたが、まいてきた種が本格的に花開くのはこれからだ。 |
佐藤 |
県内外の自治体でも首長となれば、政治活動用ポスターの日常的な掲示は自粛するのが暗黙のルールでした。厚木市においてもそれは同じ。景観を汚す政治活動用ポスターを大量に日常的に掲示し続けた市内初めての市長。 |
新ヶ江 |
自ら掲げた、多選自粛条例に反し、4選を目指した事。 |
山口 |
自らの提案で制定した多選自粛条例があるにも関わらず、それを履行せずに、4選目に出馬したことは残念である。 |
豊 |
国いいなりの行政運営、大型開発中心のまちづくり政策がめだちます。国の人件費削減政策に沿った形で職員を減らし、そのことが職員の多忙な働き方をまねき、住民サービスの低下につながっていると感じます。 |
井上 |
青年会議所でまちづくりに携わった経験が、政治家を志すきっかけとなった。生まれ育ったまちをもっと良くしたい、お世話になった人々に恩返しがしたいという思いが政治活動の原点。思いを共有してきた小林市長の退任を受け、思いを受け継げるのは自分しかいないと感じた。愛するふるさとをさらなる高みへ導きたい。 |
佐藤 |
私は障害を持つ家族と共に育ちました。あの頃のように町全体が優しさにあふれた厚木市にしたいと強く思った。私自身、調理師を経験し30歳で大学に入学しました。誰もが、やり直し・再チャレンジできる厚木にしたいと強く感じています。33歳で厚木市議に初当選した時から「私が市長なら」の視点を常に持ち働いてきました。 |
新ヶ江 |
新市庁舎の建設予定地、中町2-2を白紙に戻し、新たな方向に向かうには新市長にだけ、その権限を有するから。 |
山口 |
青年会議所、 PTA、自治会、商店街等の活動で先輩や仲間達と草の根でまちづくりをするうちに、人のために役立ち、一度きりの人生を社会貢献の一助に使いたいと強く思った。市議会、県議会を経験し、直面諸課題の克服には市長としての職責が私の政治理念、信条に適した活動ができ、市民の思いを完遂できると確信します。 |
豊 |
ロシアのウクライナ侵略、安倍元首相銃撃事件、そして、防衛費(軍事費)を5年間で43兆円へ増額するという政府発表に驚きました。地方自治体の基本的な仕事は住民の生活・福祉の向上に努めることで、住民にとって行政の役割はいよいよ重大だと考えたからです。 |
井上 |
子育て支援の充実は、社会を回す原動力となると考えている。私は児童手当(月 5,000 円)や医療費無償化を高校生年代まで拡充し、小中学校の給食費も無償化することを約束する。さらに子どもたちの公共施設利用料やインフルエンザワクチン接種も無料にする。おむつ支給の継続を含めた「5つの無料化」によって安心して子育てできるまちを構築し人口増加や市内消費の拡大、税収確保などの好循環へとつなげていきたい。 |
佐藤 |
今回の争点は厚木総研が発表した「市役所と文化会館の駅前同時移転案」。文化振興・収益と賑わいを生む政策です。庁舎との同時移転で100億円の財源確保と120億円の経済効果が試算されています。不便な立地の文化会館に不満を持つ市民も多く、文化会館の駅前移転は、57%の市民が賛成しています。駅前移転で1年半の休館もなくなり稼働率も上がり稼ぐ施設に生まれ変わります。(その他、5つの重点目標と15の提言を発表) |
新ヶ江 |
新市庁舎総工費が超高額の原因は中町2-2にある。面積が狭く渋滞や水害被害が問題。予定地を白紙撤回し本厚木駅から車で10分圏内にシンプルで強固な建物を建築。2年以内に候補地選定、3年以内設計公募、4年以内着工。貧困家庭の生活支援。若者の就労支援。学校給食無償化、土木費ムダ削減で10億円財源確保。小中学校教師長時間労働解消。コミュニティバス実現、高齢者外出支援、買物難民対策、市営合葬墓建設、墓じまい対策。 |
山口 |
小中学校給食費無償化 。市内小・中学校適正規模 統廃合問題の検討。18歳まで医療費無償化。地域の脚を守るコミュニティバス推進。かなちゃん手形半年券を2,000円に。あつぎの農業の振興支援 。厚木の中核となる「本厚木駅北口」の再生。スポーツ・文化芸術の支援。これらの施策実現のためには財政力豊かなまちづくりが必要。行財政改革に取り組み、築き上げた人脈や信頼を糧に財源のリソースを厚木に集めます。 |
豊 |
第一は少人数学級推進で安易な学校の統廃合はしません。第二は財政力をいかし、18歳までの医療費無料化早期実施、学校給食の無償化早期実現。第三はコミュニティ交通の充実。第四は公共建築物・住宅の太陽光発電の推進、自然エネルギーの地産地消で地域循環型経済を推進。第五は課題山積の新市庁舎建設は市民意見を踏まえ対応します。 |
井上 |
鉄道駅が少ない厚木市にとって社会の高齢化は大きな課題。高齢者の外出支援として、タクシー券支給の対象年齢を 70 歳に引き下げ、枚数も 48 枚に増やす。かなちゃん手形1年券の負担額も、現行の半額(3,000 円)とする。スーパーや診療所の誘致も進め誰もが地域で暮らし続けられる環境をつくっていく。 |
佐藤 |
数十億単位で経費が次々膨らむ市庁舎の駅前移転。私は文化会館の駅前移転で100億円の財源調達、地域再生の最強ツール「ふるさと納税」を活用し、10年の間に年間100億円の寄附を目指す取組等を提案しています。小中学校給食の無償化(9億)に加え医療費助成と児童手当を18歳まで所得制限なしで拡大(4億)も可能。 |
新ヶ江 |
新市庁舎の総工費400億を超えると予想される。その原因である建設予定中町2-2の白紙撤回。本厚木駅より10分圏内。具体的には文化会館の西側、恩曽川両岸一帯、また「ぼうさいの丘」周辺一帯までのエリア。2年以内に候補地選定、3年以内設計公募、4年以内着工。総工費約3分の1以内(130億円以内)。 |
山口 |
人口減少や高齢化の進展、若者の転出超過に伴い、厚木の活力が失われつつある。埋もれている厚木の魅力を再発見し、従来からの素晴らしい自然環境、文化、歴史と共に発信、また、厚木市、伊勢原市、愛川町、清川村による県央姉妹都市構想による都市の絆のもと、共に発展し誰もが住み続けたい"魅力あふれる厚木"を目指す。 |
豊 |
産業道路優先の大型開発事業がすすめられる中、市民生活密着型の施策がおくれている。安心して子育て・教育ができる環境のさらなる充実、生活道路の整備、地域コミュニティ交通の推進、都市農業支援、地元業者・消費者支援など第10次厚木市総合計画の優先順位を見直し、豊かな財政力を活用していきたい。 |
井上 |
必要とされるワクチンや医療体制の確保に向け、国や県へ意見を届けるなど的確に対応したと評価している。中小企業向けの応援交付金や医療現場のサポート、自宅療養者の支援など、必要な政策を進めている。 |
佐藤 |
「保健所設置市と県の連携について十分機能していない。県の保健福祉事務所(保健所)と一般市町村との連携も課題がある」と議会で取上げました。厚木市も保健所設置市にならないとこれ以上の対策は打てないと考える。 |
新ヶ江 |
常識的であったと思う反面、とても頑張ったと思います。 |
山口 |
国、県、医療関係者との連携が良く、厚木市に大きな課題は見受けられなかった。ワクチン接種において、若干の問題もあったが、混乱を招くことは見受けられず、まずは大過のない取り組みであったと考える。 |
豊 |
近隣自治体にさきがけて、地元中小企業・商業店舗などへ交付金・支援金のきめ細かな対応がされた。また、大学生への一律5万円給付は評価できます。他方、食料支援などもっと迅速に対応できたのではないか。 |
井上 |
ウクライナや北朝鮮の問題は、わが国の安全保障や経済に大きな影響を及ぼしている。物価対策としては、中学生以下を育てる世帯へ3万円を給付する。その他、農家や医療・福祉・児童などの施設も支援していく。 |
佐藤 |
水道光熱費「高騰リスク」は今後も続く。国県からの助成金等はひも付きで必要な人を適切に救えない。「稼ぐ自治体」を目指し、ひも付きでない使えるお金を(数十億円単位で)ふるさと納税の制度を活用して収益を使う。 |
新ヶ江 |
ロシアによるウクライナ侵攻による戦争の大罪と予期せぬ長期化、制裁などによる物流の停止、混乱が起因。 |
山口 |
ロシア、ウクライナ戦争により、日本においても物価が高騰し、生活生産等に大きな影響を生じている。とりわけ農業においても肥料をはじめ種苗等の高騰により農産物生産にも大きな打撃となり、将来不安が懸念される。 |
豊 |
ロシアのウクライナ侵略による経済など国際秩序が破壊されています。軍事力に頼らず話し合いでの解決が求められます。現在の食料品、光熱費の高騰は異常。今すぐ、「消費税」減税をすべきです。 |
井上 |
現庁舎の耐用年数を考えると移転は不可避なもの。図書館、未来館、国県施設との一体的な整備は、商業施設に負けない人の流れと市街地の回遊性を生み出すと確信している。既に議会の議決や市民対話を経ており、国や県との調整も進んでいる。大幅な遅れを招く現段階での計画変更は許されない。一日も早い完成を目指したい。 |
佐藤 |
図書館等で賑わいを期待しても難しいと考える。現状、本厚木駅南口再開発は不発でした。一階テナントも入らず人が居ない。市役所の駅前移転は、収益と集客が期待できる施設が必要不可欠。文化会館駅前移転で100億円、経済効果は120億円と試算されています。質の高い芸術劇場の駅前設置で市外からも集客が可能です。 |
新ヶ江 |
設問4・5に同じ。 |
山口 |
いまだに市民の間でも賛否両論あることは承知しているが、現庁舎の老朽化による安全性の確保、庁舎分散化の解消の観点から市庁舎移転はやむを得ない判断。中町2-2地区への移転は市民の利便性の向上につながる反面、慢性的な交通渋滞の発生等交通インフラ問題が懸念されており、待ったなしの道路網の整備が急務と考える。 |
豊 |
市庁舎建設には課題が多く、見直しが必要です。複合施設のあり方、図書館の管理運営はこれまでと同様に直営で。建築工事費もすでに膨らみ始めています。市内各地域の住民サービスの維持・向上。駅周辺の災害対策・交通渋滞の解消が重要と考えます。 |
井上 |
3大政策として掲げる①子育て支援の拡充②高齢者の外出支援拡大③本厚木駅北口再開発に着手し市民協働・市民目線からの「人にやさしいまちづくり」に主眼を置いた市政運営を進めていきたいと考えている。 |
佐藤 |
文化会館駅前移転の為の見直しと調整。選挙を通じて信任を得れば十分可能です。デジタル変革条例設置。明石市の子育て支援「5つの無料化」を即導入。稼ぐ自治体を目指し、その財源で明石市以上の子育て環境を作る。 |
新ヶ江 |
議会に、新たな条例を提出し、新市庁舎建設予定地、中町2-2を白紙に戻す。 |
山口 |
財政健全化、行財政改革を実行します。市民誰もが夢と希望を抱けるまちづくりに積極的に取り組み、都市間競争の時代から都市間協調に、共に繁栄する県央姉妹都市構想の実現に尽力します。 厚木愛炸裂を実行します。 |
豊 |
市政・まちづくりに関する市民の声を直接聞く「タウンミーティング」を各地域で実施します。同様に市職員の自由な意見を直接きく機会をもうけ、知恵と力が市政に十分反映できるしくみづくりに取りくみます。 |
井上 |
相模川河川敷の桜並木と飯山・白山の桜の広場。女手一つで育ててくれた母との思い出の場所だから。 |
佐藤 |
厚木中央公園と荻野運動公園。子供達の笑顔で「この子達世代のためにも頑張ろう」と励みになり元気になる。 |
新ヶ江 |
下古沢中分(谷戸)、近隣皆さんの人柄がとても気持ち良く、その中で谷戸は自然そのもの。 |
山口 |
ぼうさいの丘公園。そこから見る丹沢山麓、大山の雄大さに元気をいただく。自分のパワースポットである。 |
豊 |
三川合流地点。この場所は、厚木の歴史、文化、自然を象徴する魅力的空間(地域)に思えます。 |
井上 |
厚木商工会議所青年部の仲間との出会い。人生のどん底から引き上げてくれた仲間との友情は一生の宝物。 |
佐藤 |
私は18歳で親元を離れ社会に出て働き始めました。市議選に29歳で挑戦し落選。30歳で入学した大学生活。 |
新ヶ江 |
特になし。人生を愉しむ、が私の生き方。 |
山口 |
吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」。人に役立つ人間になる事を決意させてくれた一冊で今の自分の原点。 |
豊 |
青年時代のアフガニスタン、インドへの旅。貧困と格差の姿に「生きる」ことの意味を突きつけられました。 |
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