「組織・人事改革戦略について」(質問者:岸部議員 答弁者:黒岩知事)~幹部職員に占める女性職員の割合を20%以上とする目標~
本日は、民進党代表質問で、岸部都県議が「組織・人事改革戦略について」質問し、「幹部職員に占める女性職員の割合を20%以上とする目標」に触れました。
この問題(女性の活躍推進と女性職員の積極的な幹部への登用)は、私自身もライフワークとして取り組んできた課題ですので、私の考えを備忘録として、ここに記します。
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神奈川県では、女性職員の職域の拡大の視点から、女性を幹部職員に配置していなかった税務や許認可業務などの分野についても、女性職員の活躍の場を広げています。また、事務職についても、本庁の課長や出先機関の所長などへ従来よりは積極的な登用を進めています。
意欲と能力のある職員が男女にかかわらず平等に管理職にチャレンジできる仕組みを作るということで、「平成22年度に管理職選考試験を導入」しました。
今回の「組織・人事改革戦略」では、逆に「管理職候補者選考試験」を廃止し、さらに、幹部職員に占める女性職員の割合を20%以上とする目標を掲げています。
本日の知事答弁においても「8割以上の女性職員が管理職になることを希望していない」とのことでありましたが、女性職員の管理職登用のために平成22年度に導入した管理職選考試験をここにきて、同じ理由で、廃止するということでした。
まさに迷走していると言わざるを得ない状況です。
神奈川県は、育児休業中の職員への定期的な情報提供、育児休業から復帰するに当たり研修を実施するなど、育児休業を取得する職員への支援を行っているほか、子育てや介護を行っている職員が働きやすくなるよう、時差出勤制度の拡大等の女性職員が働きやすい職場環境の整備を進めるなど、それなりに努力をしています。
また、子育てや介護を行っている職員が働きやすくなるよう、時差出勤制度の拡大等の女性職員が働きやすい職場環境の整備を進めてきているところです。
それにも拘らず、全く実績が上がらない状況は、そもそも「幹部職員に占める女性職員の割合を20%以上とする目標」の必要性が、現場に共有されていないことにあります。
問題意識が共有されていないから、結果的に幹部職員から女性を締め出すことになっています。
「女性職員が(神奈川県の)幹部職員になんかなりたくない」と思うには、理由があるはずです。その理由を正しく理解していないか、知っていても見えないふりをしているかのどちらかです。
私自身の家庭も共働きで、妻もフルタイムで働いています。正直に言うと結婚した時から今に至るまで、私よりも高い給料で働いています。それでも、ワークライフバランスを保つことは、簡単ではありませんが、女性でも管理職に就けるし、働きながら、子育てもできます。
もちろん、その前提としてあるのは「パートナーである配偶者と職場の理解が必要であると」いうことです。
基礎自治体である厚木市においても、部長(神奈川県でいうところの局長)に女性が多く登用されています。管理職である課長級職員にも女性が多数います。私が市議会議員時代も女性の幹部職員への登用を議会で取り上げましたが、当時と比べるとその割合は高くなっていると感じています。小林厚木市長のリーダーシップと本気度が神奈川県と違うと私は思っています。
私は、神奈川県で「幹部職員に占める女性職員の割合を20%以上とする目標」の達成は、可能だと思いますが、今のままの問題意識では「達成は絶対に無理」だと思っています。
私は、黒岩県知事の本気度が問われていると思っています。黒岩知事が言い訳をしないで、本気で取り組めば「達成」できて、本気で取り組まない限りは、絶対に「達成できない」課題であると思っています。
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民進党代表質問(2016/09/14) 骨子より引用
「組織・人事改革戦略について」(質問者:岸部都議員 答弁者:黒岩祐治神奈川県知事)
時代の変化などに適応できる組織にしていくには、高いマネジメント能力を持つ管理職の存在が欠かせない。さらに、幅広い県民ニーズに対応していくためには、女性職員の活躍推進に向けた取組をより一層推進していく必要があると考える。「組織・人事改革戦略」では、管理職候補者選考試験を廃止し、さらに、幹部職員に占める女性職員の割合を20%以上とする目標を掲げている。組織を活性化し、職員が高いモチベーションを維持しながら、職務を遂行していくためには、女性職員の登用も含めた試験廃止後の管理職登用のあり方が、極めて重要である。
そこで、管理職候補者選考試験を廃止した状況にあって、今後、管理職登用をどのように行っていくのか、また、幹部職員に占める女性職員の割合に関する目標達成に向けて、どのような取組を進めていくのか、併せて伺いたい。
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カテゴリー:活動日誌, 佐藤知一コラム
2016年09月14日 18:26