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予算委員会(総括質疑)に登壇し、黒岩知事に直談判しました

2021年3月12日 予算委員会(総括質疑)に登壇し、質疑に立ちました。さとう知一の質問・テレビ放送は、3月26日金曜日(18時45分頃~)となります。


=質問原稿(発言は 後日公開の議事録をもって正式な記録となります)=
県政会 さとう知一です。 コロナ禍、各地で火災が相次いでいます。先月の足利市の山火事は鎮火に至るまで一週間続き、東京都の多摩川河川敷の火災は、今年に入り4回目と報道されています。2月15日は、愛川町の中津川河川敷、2月25日は、厚木市七沢と愛名で同時に火災が発生し、愛名は、出動区分は「林野火災」で、焼失面積は300㎡近くとなりました。そして、2月28日には、今年に入り、5回目となる相模川河川敷においての火災が発生しました。河川敷は放置すれば草木が生い茂り、安全面で様々な問題が生じます。同じ地域の河川敷において、少なくとも5回の火災が続いたことは看過できず、火災が起こらないような環境整備が必要です。


1-1、
まずは、消防団への支援について伺います。コロナ禍、市町村への支援として、感染症と自然災害の複合災害に備えた避難所の運営や、消防団の感染症対策に係る資機材整備に対して補助を行うとしています。これまでも本県においては、消防団の充実強化に注力して参りました。今年度は、市町村地域防災力強化事業費補助金を2億円増額しています。
Q1、(くらし安全防災局)
消防団の感染症対策に係る資機材整備に対しての補助については、どういったものを想定しているのか、確認します。


消防団の資機材整備の充実については、昨年の本会議でも触れました。私も地元で消防団員として16年にわたり、活動しています。昨年10月21日にも大規模火災が発生し私も出動しましたが、今回、改めて感じたのは、消火資機材の充実でした。昨年2月に新たに配備された可搬式ポンプは、延長しても水圧は高く、火災現場を照らす投光器(ライト)はLEDとなり、以前に比べてかなり明るくなりました。 消火活動に用いる防火服は、銀長(ぎんなが)と呼ばれましたが、新しく支給されたものは、軽く消火活動も、し易かったです。大幅に作業効率は上がり、感謝しています。


1-2、
こうした消防活動への支援は重要でありますが、冒頭に述べた河川敷での一連の火災は、消防活動以前の問題として、河川敷の除草などの環境整備が、しっかりとなされていれば、予防できるものです。
Q2、(県土整備局)
厚木市内の河川の除草等について、どの機関が管理しているのか、お答えください。


1-3、
今年度は、厚木鮎まつり大花火大会がなかったことから、河川敷の雑草・雑木が伸び放題となり、昨年6月にも火災が発生したことから、危険が指摘されていました。厚木土木事務所の話では、県としてできることは最大限の協力はするが、出来ることは非常に限られているとのことでした。
昨年12 月 20 日には、県厚木土木の承諾を得て、厚木北地区自治連の皆様を中心に約100人が参加して、遊歩道周辺を刈払機等で除草作業を行って、頂きましたが、1月に予定していた2回目の作業は、コロナ禍のため、延期となりました。そうした中、2月6日には、同地域にて火災が発生し、私も消防団員として出動しましたが、7500平米を焼失、その後も、対岸も含め、相模川の同エリアにおいては、2月末までに4回、昨年夏から通算6回、火災が発生しました。愛川町の八菅橋周辺もそうですが、厚木市の三川合流地点においても、バーベキューを楽しまれる方が、冬場でも減りません。延期となった除草作業は、この火災を受けて、明後日3月14日、早朝より、地元自治会や市職員の方々が2回目の除草作業をして頂けるとのことです。
Q3(県土整備局)
そこで知事に伺います。 現在行っている河川堤防の環境整備に関わる自治会委託に準じた対応を河川敷の環境整備を行って頂く、別の自治会他有志の皆様にも、準用して頂ければと思います。コロナ禍、冬であっても河川敷ではバーベキューの方が大変多くいる中で、せめて、燃えやすい箇所の整備について、県の責任で対応するべきと考えますが、いかがですか。


(意見・要望)
昨年7月の予算委員会では、相模大堰人道橋周辺が非常に暗く、高校生の通学時、地元から心配の声が上がりました。その為、総括質疑で取り上げ、堤防には、人工物を可能な限り設置しないという原則を「いのち」の視点で準用して頂き、先般、厚木市側に防犯灯が13基設置されました。地元からは、感謝の声が上がっています。「いのち輝く、マグネットかながわ」のスローガンの通りの河川環境整備を要望し、次の質問に移ります。


2-1、
次に、ベトナムとの交流と共生の取組みについて 伺います。厚生労働省、2020年10月末現在の外国人雇用届け出状況によれば、ベトナム人労働者が、最も増加率が高く、また、全体の25.7%を占め、国籍別で、中国を抜いて、トップとなりました。本県においても「ベトナムフェスタin神奈川」及び「KANAGAWA FESTIVAL in HANOI」を継続して開催する等、多分野における両地域の交流を深めています。
Q1、(国際文化観光局)
県立地球市民かながわプラザ「あーすぷらざ」においては、外国籍県民も含めた県民を対象に 多言語により外国人教育相談が行われています。私は、教育こそが次世代を創ると考え、取り組んで参りました。他の言語同様、ベトナム語での相談も行うべきと考えますが、いかがでしょうか。


2-2、
ベトナム人の労働者や在留者が大幅に増えている中、ベトナム人の児童・生徒も増加していくことが想定されます。
Q2、(教育局)
県内ベトナム人の居住所は、三政令市が多いと認識しておりますが、近年の県内公立小、中学校、県立高校における外国籍の、特にベトナム人の児童・生徒の数の推移についてお答えください。


2-3、
私は、18歳の高校卒業と同時に、一人でニュージーランドに渡り、現地で働きはじめました。帰国後も、伊豆の旅館に住み込みで働き、数年間にわたり、大変、厳しい板場で料理の修業をしました。報道にもある通り、10代、20代のベトナムからの若者が搾取されている実態があるとすれば、他人ごとではなく、私も応援したいと考えています。昨年より、私も仲間たちと共に研修生への相談活動を再開しています。
Q3、(産業労働局)
ベトナムと友好関係にある神奈川県としても、ベトナム人研修生など労働者について、現地への働きかけと、県内においての受け入れ状況にも注視し、将来あるベトナムの若者への支援体制を構築するべきと考えますが、所見を伺います。


2-4、
本県には、かつて大和市にインドシナ難民を支援する大和定住促進センターがありました。そのため、三政令市に次いで、厚木市をはじめ神奈川県中部には、ベトナム出身の方たちが多く居住しています。ベトナム人の労働者や在留者も多くいて、生活情報とつながっていない状況が犯罪の温床となっている可能性も指摘されています。
(意見・要望)(国際文化観光局)
本県に在住するベトナム人の方が行政や生活情報から孤立することがないよう、強く、要望します。


2-5、
本県は、近年ベトナムとの交流が盛んです。ダナン政府直轄市のダナンがん病院と神奈川県立がんセンターは、相互交流を行い黒岩知事が立会い、覚書を締結しています。ダナン市は、既に横浜市、川崎市と友好都市になっています。例えば、ダナン市と境界を接するベトナムの古都・フエ市を省都とするトゥアティエン・フエ省は、古都・鎌倉のある本県の、友好都市に合っているようにも感じます。
Q4、(国際文化観光局)
そこで知事にお伺いします。フエに限らず、交流を重ね、将来的にベトナムの省と友好提携を結ぶなど、ベトナムとのさらなる交流を深めるためのビジョンについて、どのように考えているか、知事の所見を伺います。


(意見・要望)
我が国の経済水準の維持と発展のためには、外国人材の登用をはじめ、海外との関わりは避けられません。現在、研修生制度に関しては、中間搾取の問題が指摘されています。現実問題として、悪質ブローカーの介在を排除できるかが問われていますし、「外国人労働者の人権を守れる制度」としなければ、持続可能な制度とはなりません。
私も、弁護士、行政書士、ベトナム人通訳者等と協力し、ベトナム人研修生のサポートを行っておりますが、ベトナムとの結びつきの強い神奈川県、そして、黒岩知事だからこそできる解決策の実践を強く要望して、私の質問を終えます。
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県議会議員〈厚木市・愛川町・清川村〉

佐藤 知一

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