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本日は常任委員会開催日で、私も国際文化観光スポーツ常任委員会の質問に立ちました

本日は常任委員会開催日で、私も国際文化観光スポーツ常任委員会の質問に立ちました。

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国際文化観光局 質問概要(7月12日 両局合同質疑)(ウクライナ関係) 会派厚木新世代の会 さとう知一
※ 正式な発言は、県議会議事録に依ります
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はじめにウクライナ関係について、質問をします。黒岩知事は、今回の本会議提案説明でもロシアによるウクライナへの軍事侵攻を強く非難しています。また、本県は、県庁舎等に募金箱を置き、募金活動も行っています。当初、庁舎を所管する総務局に神奈川県も厚木市などと同じように庁舎に「ウクライナ救援金の募金活動」「募金箱の設置」を行うべきと提案しましたが、当初は、決して前向きな答弁ではなかったと記憶しています。
その後、他自治体の動きなどもあり、募金箱を設置するに至りましたが、その後、黒岩知事のスタンスはぶれることなく、精力的にウクライナ支援を行われています。5月8日には、ポーランド共和国大使館の協力を得て「ウクライナ人道支援チャリティーコンサート」を開催しました。これは県知事と駐日ポーランド大使が、3月に会談した際に、県がコンサートを検討しているとの話を受け、大使から是非一緒にやりたいとの提案により、実現したものです。コンサート当日は、私も伺い、ポーランド共和国パヴェウミレフスキ大使とお話をさせて頂きましたが、駐日ウクライナ大使他、大使館関係者、ウクライナ避難民の方々にもお越し頂き、盛会に終えることが出来ました。

1、はじめに、これまでに集まったウクライナ人道支援に対する救援金等の内容について、あらためて確認します。簡単に内訳をお示し下さい。

2、本県が「ウクライナ国オデーサ州」と国際友好都市交流にあったことから、ロシアによるウクライナ侵攻前、日本ウクライナ芸術協会から、かながわコロナ医療・福祉等応援基金への寄附がありました。そののち、令和3年3月26日に同協会に対する知事からの感謝状贈呈式が行われました。私はこれまでも本県の行う支援が有効なものとなるよう、本県在住のウクライナ避難民やウクライナ籍県民の意見・要望をお聞きすることの他に、同団体のようなウクライナとつながりのある団体にもご意見を伺い、今後の支援につなげてほしいと要望して参りました。この点について、国際課としての所見を確認します。

3、日本ウクライナ芸術協会代表の澤田智恵氏は、その後のウクライナ危機を受けて、県内外を問わず、チャリティを企画し、他団体企画にも日程の許す限り協力し、ボランタリーに演奏会への参加をされています。6月16日に横浜市で開催した「チャリティコンサート」は、大使館関係者や避難民の方々を招待し多額の寄付金が集まりました。同日16日までに、742万円を集め620万円現地に送付済みです。私もウクライナ大使館スィヂャチェンコ経済局長の隣で観賞させて頂きましたが、会場の熱気とコンサートの盛り上がりを受けて、局長も喜んでいらっしゃいました。ただ、気になったのが、「神奈川県の後援」がなくて、同協会の主催と後援は、ウクライナ大使館のみでした。神奈川県の後援は、あえてつけていないのか、理由を伺ったら「ぜひご協力頂きたい」とのことでした。もちろん、企画に寄りけりと思いますが、こうした企画の場合、「文化芸術振興事業に係る神奈川県の後援名義の使用の交付は可能か」伺います。

4、同協会の澤田代表は、次の様に述べています。「文化庁助成金の採択を受けたのだけれど、事業収入が助成金の半額以上にならないと満額交付されない」という厳しい条件が今年からついたことで、事業主にとっては、大変な負担となっているとのことでした。先ほどの質問で指摘した通り、コロナ基金でご協力頂いた同協会とのつながりも、一回こっきりになっていました。その後あったウクライナ危機の際には、本来は真っ先に現地とリアルタイムでつながっている同協会にコンタクトを取って、必要な情報を得ることもしていません。クロスファンクションと言いながら、施設を管理する総務局、コロナ対策の安全防災局、ウクライナ支援を所管する国際課、何かしようと思っても、結局全部バラバラで、つながれば、強い力となり得るのにそれが出来てない印象を強く持ちました。本県におけるウクライナ危機対応の、この半年間の私の率直な感想です。せっかく、国際と文化が同じ局に居るのですから、この意味をもう少し考えて頂きたいと思いますが、いかがですか?

5、ウクライナの巨匠と呼ばれる世界的バイオリン奏者のオレグ・クリサ氏が、7月2日に来日されています。招聘は、本県に拠点を置く、同協会で、クリサ氏の愛弟子でもある代表の澤田さんがアテンドし興行ビザを取得しています。アメリカ・ニューヨークを拠点に活動するオレグ・ヴァシリエヴィチ・クリサ氏が、来日したのは、祖国ウクライナ支援のためです。7月4日に在日ウクライナ大使館にセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使を表敬訪問されました。当日のアテンドは、澤田智恵代表で、私もお誘い頂き、お供させて頂きました。7月7日(七夕)には、埼玉県・彩の国さいたま芸術劇場でクリサ氏と澤田氏の「ウクライナ支援チャリティーコンサート」が開催され、私もセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使と並んで、鑑賞させて頂きました。このコンサートは、ウクライナ大使館の他、埼玉県、及び、さいたま市が後援となり、協力しています。非常に感動的でした。これに先立って、大野元裕埼玉県知事や清水勇人さいたま市長をそれぞれ表敬訪問し、ウクライナの国民的作曲家 ミロスラフ・スコリクの「メロディー」をそれぞれ生演奏しました。これらの様子は、新聞やテレビにも大きく報道されています。
クリサ氏は、7月21日に帰国されます。私は、神奈川県の団体が招聘しているクリサ氏ですから、ぜひ、黒岩知事を表敬訪問して頂きたいと思いますし、時間が許せば、大野知事や清水市長同様、一曲演奏を御披露して頂きたい。そうした場をお作り頂きたいと考えています。クリサ氏の来日が決まった時から、そのような希望を私からお伝えしておりましたが、国際課として、知事室との調整は可能でしょうか。

6、日本ウクライナ芸術協会は、10月10日、日吉で開催する「ウクライナ国交30周年記念ガラコンサート」等、大きなイベントを企画しているとのことです。澤田代表は、「現在、神奈川県各地で行っているウクライナ支援チャリティーコンサートのシリーズをゆくゆくは、神奈川県とウクライナを結ぶ芸術祭の設立につなげたい」との夢を持っているそうです。県庁職員から見えれば、ウクライナは国際課、芸術祭は文化課と言ったカテゴリもあるのだと思いますが、本来県の目指す、クロスファンクションの取組みが機能していれば、可能ではないかと思いますが、このあたりについての所見を伺います。ウクライナ支援を明確にしている本県としても、6月16日に本県で開催したウクライナ支援チャリティーコンサートの様に、いち団体とウクライナ大使館のみに任せるのではなくて、積極的に協力するべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。

(要望)それでは、ウクライナ関係の質問についての要望です。ウクライナ大使館 インナ・イリーナ文化担当官・三等書記官の話では、在日本のウクライナ人は、当初約2000人ほどでありました。キエフ、ハリコフ等都市名含め、日本でのウクライナ関連記載はロシア語であり、ウクライナ語表記に変更してもらうべく、日本政府関係者等と協議し、速やかにご対応頂いたとのことでありました。本県としてもご対応を要望します。
また、駐日ウクライナ大使は、およそ1年半前に日本赴任した方で、現在日本語について勉強をされているとのことでした。大使は、当初のウクライナからの避難民受入れで、本県を含む多数の日本国内の自治体等から協力要請があり大変感謝されていました。今後、長期化も予想されますので、本県としても、部局連携でご対応頂けるよう強く要望し、私の質問を終わります。
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県議会議員〈厚木市・愛川町・清川村〉

佐藤 知一

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