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【財政破綻しないということをカイジの地下労働にたとえると】

【財政破綻しないということをカイジの地下労働にたとえると】

映画も大ヒットした漫画の「賭博破戒録カイジ」をご存じでしょうか?

博打に負けたカイジは、負債の返済のため、強制的に「帝愛グループ」が運営する地下の労働施設に送り込まれます。その中では、日本円の代わりにペリカという紙幣が流通しています。

地下労働者のひと月分給料は91000ペリカです。これは日本円で9100円の価値があります。

地下強制労働施設の日当は35000ペリカですが、そのうち借金の返済で20000ペリカ、シャワー等施設利用料と食費で11500ペリカなど、日当から9割が持って行かれ、実質的な手取りは1日3500ペリカです。

週1日の休みがあり、計26日の労働で月給が91000ペリカです。地下の売店では以下のものが買えます。

ザッポロポテト・3000ペリカ
ホカホカ焼き鳥・7000ペリカ
チーズちくわ・5000ペリカ
ビール250ml・3500ペリカ
ビール350ml・5000ペリカ
ビール500ml・6000ペリカ
柿ピー・1000ペリカ

帝愛グループは日本の政府。
ペリカは日本円。
カイジの借金返済20000ペリカは税金です。

「ペリカ」が大量にカイジ達、地下労働者に配られたらどうなるでしょうか?

ビールや焼き鳥が飛ぶように売れて品薄になり金額が跳ね上がります。これがインフレです。

逆に日当や施設利用料、返済金額が上がって、手取りが減ったらどうなるでしょうか?

買い控えます。在庫を減らしたければ値段が下がります。これがデフレです。

カイジ達を労働させたければ、帝愛はペリカの発行量をコントロールしますよね?

しかし、カイジや地下労働者の借金返済がなければ、ペリカが発行できないわけではない。そして、ペリカをいくら発行しようが、帝愛は財政破綻などしません。

ペリカを印刷しているだけですから。

しかし、無限に刷ってはいけない。ということはお分かりですね。インフレと共に労働力が落ちて、モノが作られなくなるからです。

今は「ペリカ」を配りましょう。

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伊勢原市議会議員

安藤 玄一

あんどう げんいち

安藤玄一

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