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高齢者支援にAI、半年で動き出す。



昨年、議会で提案したこと





令和7年12月議会で、高齢者福祉におけるデジタル技術、特にAIの活用について一般質問を行いました。


市の答弁では、見守り支援は民生委員やケアマネジャーなどによる人的な関わりが中心であり、マンパワーに頼る支援には限界があることは認識している。ICTの導入は喫緊の課題だが十分に進んでいないというものでした。


課題は分かっているが動けていない。それが半年前の状況でした。


半年後、市は動き出した


今年6月の議会で進捗を確認しました。市の答弁で明らかになったのは次の通り。



  • 市内の介護事業所を対象に、デジタル技術活用の勉強会を開催。見守り機器、介護支援用具、コミュニケーションロボットの各分野から代表的な企業3社が参加

  • 勉強会では、機器の導入メリットや活用事例に加え、県の介護ロボット導入補助制度についても説明

  • 神奈川県が進めるAIを活用した高齢者見守り支援について、連携した事業展開が可能かどうか協議中。想定されているのは、AIアバターを活用した対話型の見守り


市が具体的に動き出していました。
さらに、答弁では、昨年12月議会の一般質問での議員からの提案が「一つの契機」となった。との説明がありました。


ここからは少し個人的な話。


私には90歳になる母親がいます。最近認知機能が大分衰えてきています。特に、会話の中で同じ質問、同じ会話が繰り返される。


今日は何曜日?


さっき答えたばかりのことを、また聞かれる。「またループしてるなぁ」と思いながら、同じ回答を返す。まぁ、このやり取り自体は負担は感じていません。


それより、思うことがある。


同じ会話の繰り返しでも、言葉を交わしている間は調子がいい。顔色がいい。会話の中身が何だろうと、本人にとっては関係ないのかもしれない。


ただ、家族が常に相手をできるわけではありません。

誰も相手をできない時間はひとりで過ごすことになります。この家族と過ごせない時間、AIが会話の相手になれないかと思いました。


介護支援は「見守りAI」から「話すAI」へ


今回、神奈川県との連携を模索しているのは、AIアバターです。これは、どちらかというと「見守りAI」。高齢者支援へのAI活用は、転倒の検知や生活リズムの把握といった「異変検知」の方向が多いと感じます。


私が思う介護支援AIは、会話のできるAIです。


たとえ会話のループであっても、「会話すること自体」に認知機能維持の意義があると考えます。その繰り返しに、AIならほぼ無限に応じることができる。家族がそばにいられない時間の会話をAIが担い、さらに、その内容を記録する。


家族はその内容をスマホなどで受信する。会話の要約や分析として確認できれば、離れていても変化の兆しに気づけます。会話はAIが担い、判断と支援は人が担う。これは、人の代替ではなく、役割分担です。


伊勢原市には、ロボット特区という土台がある


さらに、伊勢原市は平成25年から「さがみロボット産業特区」の対象地域です。特区には実証実験のフィールドや企業とのマッチング、ロボットの導入経費補助といった仕組みがあり、生活支援ロボットを活用しやすい環境にあります。


「この枠組みを高齢者見守りに活かす考えはあるか」と質問しました。


「特区は本市の大きな強みであり、県と連携して試験導入や効果検証、導入支援補助金事業などの活用に努めたい」との前向きな答弁がありました。


県のAIアバター連携と、ロボット特区。この二つをどう組み合わせるかが、これからの課題だと考えています。


提案する。確認する。次の課題へ進む。


高齢者の見守り支援は、これからの自治体にとって避けて通れない課題。人手不足を補うためだけのAIではなく、高齢者を孤独にさせず、家族の見えない負担も支える仕組みとして活用できるのか。具体的な制度設計につながるよう、議会で求めていきたいと思います。 

安藤玄一|議会AI活用研究所


 


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伊勢原市議会議員

安藤 玄一

あんどう げんいち

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