鎌倉市長選 2021 立候補予定者アンケート
本庁舎移転など争点に
任期満了に伴う鎌倉市長選挙は10月10日㈰告示、17日㈰に投開票される。これまでにいずれも無所属の現職・新人合わせて4人が立候補の意向を示しており、市役所本庁舎の移転・建て替えや深沢地区の開発などが争点になりそうだ。(10月6日起稿)
現職の松尾崇氏(48)は、4期目を目指す。「市役所移転、村岡新駅を含む深沢地区のまちづくり、北鎌倉隧道など残っている課題について、この4年間で道筋を付けたい」とする。
一方、新人のNPO代表の寺田浩彦(59)は、ごみ処理場問題を解決する「ゴミ焼却銭湯コミュニティ構想」や世界遺産登録の再挑戦、大学新設、自転車政策の推進など独自の政策を掲げる。
「市民、市職員、議会と一緒になって改革を進めたい」と語るのは、元鎌倉市議会議長の中沢克之氏(55)。コロナ禍で苦しむ市内業者への運転資金融資をあげ、生活を守る姿勢を見せる。
主婦で由比ガ浜西自治会会長の兵藤沙羅氏(46)は、「大型開発より市民の暮らしの救済を」とし、有機食材による学校給食の提供、ジェンダーバランスの推進などを掲げる。
独自アンケートを実施
タウンニュースでは鎌倉市長選挙立候補予定者に対し、独自のアンケート調査を実施、立候補の意向を示している4人全員から回答を得た。
*寺田浩彦氏は本記事取材後に立候補を取りやめました。
立候補予定者(左から名前・年齢・政党・新現・各SNS)※50音順
氏名 | 年齢 | 党派 | 新現別 | リンク | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
寺田 浩彦 てらだ ひろひこ ※不出馬 |
59 | 無所属 | 新 | ||||
中沢 克之 なかざわ かつゆき |
55 | 無所属 | 新 | ||||
兵藤 沙羅 ひょうどう さら |
46 | 無所属 | 新 | ||||
松尾 崇 まつお たかし |
48 | 無所属 | 現 |
アンケート結果
寺田 | 本庁舎は移転しません。理由:洪水浸水地域への移転理由なし |
中沢 | コロナ禍の今、市役所移転は全く考えていません。コロナ禍が終息したら、現在の場所に市長室、総務、企画、議会の建替え。その他の部署は、野村総研跡地に分庁舎として整備。市役所機能分散を行います。 |
兵藤 | 浸水区域に、防災拠点となるべき市庁舎を移すということは、論拠が破綻している。現在の市庁舎が再生可能であればセンス良くリフォームをすればよい。耐久性の面から建て替えるより仕方がないのであれば、同じ場所で建て替えるべきではないでしょうか。鎌倉の心臓部となるべきものですので現在の場所が最適。 |
松尾 | 現庁舎は、震度6の地震で倒壊はしないが、業務を継続できる強度はない。強度を高めるため耐震ブレースを増やすと、さらに内部は狭小となる。建て替えは、高さ規制や埋蔵文化財により困難であり、市役所は移転して整備する。現在地には、行政サービスや相談窓口を残し、図書館・学習センターを併設し、市民交流の場とする。 |
寺田 | 鎌倉市中部の新拠点整備ー深沢スポーツパーク構想ー |
中沢 | 深沢開発は、行っていかなくてはならない事業です。しかし、コロナ禍の今は、市民生活が最優先。野球場、サッカー場、テニスコート、マルシェなど、市民の皆さんが集える場所として整備の計画は進めます。 |
兵藤 | 浸水区域なので防災的観点からみると、地下に貯水システムを整備し、地上は子どもから高齢者まで利用できるスポーツ広場が最適。有事には構造物はかえって危険物に変わることが多々あり、有事に空地は大変有効。また鎌倉市内の学校はグラウンドが狭くホームグラウンドでは試合ができません。またプールもない学校もあります。 |
松尾 | 深沢は、市役所・消防本部・スポーツグラウンド・総合体育館・保健センター・公園を整備することで、災害への迅速な対応、自衛隊の災害支援受け入れなど、市全体の防災力向上のための防災拠点としての機能を備える。そして居心地良く歩きたくなる「まち」、心も身体も健康になる『ウェルネス』なまちづくりに取組む。 |
寺田 | ❶チーム設置:コロナ検証チーム設置。情報多々あり錯綜中。専門家チーム結成で情報収集。事実精査、まとめる。国県に対し情報提供と提言。❷現場把握:市情報と国県の情報再確認。まとめによる考察。❸情報公開:情報をオープンに。ワクチンは打つべきか否か。マスクのデメリットの公開。世界の状況。❹情報周知:広報かまくら特別版でのPR。 |
中沢 | 村岡新駅、本庁舎移転の大型開発よりも、コロナから市民を守り、雇用を生み、税収が上がる事業を行います。また、市内事業者に、運転資金融資を行い、事業継続のための施策を行います。 |
兵藤 | 対策は引き続きしっかりと。しかし、現在進めているワクチン接種や感染予防対策による、新たな健康被害のリスクは否めません。特に成長過程の子どもたちへの影響は計り知れない。各分野の専門家を交え、最新のデータをもとに検証し偏りのない公平な情報提供が重要。個人が選択する自由が成立するステージをつくることが最も重要。 |
松尾 | 市民のいのち・暮し、地域経済、子どもたちの未来を守ることを最優先に予防政策(心身の免疫力強化を含む)や事業者支援、経済的に困窮している世帯等への支援。また、鎌倉市医師会等と連携し、ワクチン接種3回目の滞りない実施、コロナサポート鎌倉(コロナ陽性者の自宅療養者への医師訪問等の支援)の取り組み強化など。 |
寺田 | ・自転車政策 ・ゴミ焼却銭湯コミュニティ ・世界遺産と森林保護 ・スポーツ施設とインフラ再構築 ・大学新設での人口増加 |
中沢 | 市民の皆さん、職員、議会と一緒になって、鎌倉を作っていきます。そのためには、「投資」を積極的に行っていきます。危機管理への投資、経済への投資、成長への投資、人材への投資。次の4年間を、未来への責任ある「投資」の4年間としていきます。 |
兵藤 | オーガニックな自校式給食を導入し、循環型社会に対応、転換。このことには、市民の皆さんはもちろん、多くの知を結集する必要がある。『循環する鎌倉』は、現在鎌倉市が抱える、多種多様な問題と関連あり。それらを解決するため、各所に相応しい人材を集め、進めて行きます。鎌倉には素晴らしい才能の持ち主が沢山います。 |
松尾 | 災害に強いインフラ(道路・下水道等)整備や「(仮称)鎌倉防災リーダー」による防災意識の醸成、中学校卒業まで全ての子どもの医療費無償化、不登校特例校の設置、留学支援、給食にオーガニック農産物や地場産品の使用、ごみ戸別収集の実施、再生可能エネルギー100%の電気の導入など共生社会の実現とSDGsの推進。 |
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