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私たちが議会で話した会議録・議事録は、私たちが死んでも未来永劫、公文書として世の中に残る

いま議会でおきている事とは関係なく、一般論として書きます。

議員の発言の重さについてです。


議員として議会での一番の仕事は、議会での質問です。

質問のやり方は、人によって様々です。「事前にヒアリングをして、その場で質問を決める議員(もしくは、頭の中で整理をする議員)」「項目だけ箇条書きにして質問に臨む議員」「読み原稿の形でしっかりと作り上げて質問に臨む議員」等です。他にも議員によって、異なるスタイルがあるかもしれません。


私は、本会議、予算委員会、常任委員会、特別委員会の別なく、自分の質問時間以上にしっかりと読み原稿としてつくりこんで臨みます。

素晴らしい大学教授は、話し言葉を文字おこしするとすぐに一冊の本になるくらい整理整頓された無駄のない文章になっているそうであります。私にそうした才能はありません。

だから、どんなに短時間の委員会質疑であったとしても、私は読み原稿の形で準備をします。もちろん、当局の答弁によって、質問は変わりますので、その時々に合わせた質問に柔軟に変えていきます。


私は部会長(特別委員会では取り纏め役=部会長)として、委員会での質疑の責任を負う立場にあります。常任委員会、特別委員会、共に質問に立ってもらう議員には、読み原稿の形で全て用意して頂き、(事実誤認の無いように)事前の調査・ヒアリングもしっかりとやって頂きます。他の会派と比べて、もしかしたら、厳しすぎるのかもしれませんが、この基本線は、これまでずっと守ってきました。それでも、実際の質問では、少しずれた認識をしていたこともありますし、「議会は生き物」ですので、(認識が正しくても)直前に変わることもあります。


閑話休題。

なぜ、読み原稿にして準備をするのか。

いい加減な質問をする議員は、おそらく感じていない認識であると思いますが「私たちが議会で話した会議録・議事録は、私たちが死んでも未来永劫、公文書として世の中に残る」からです。議会の議事録は、私が死んだ後も私の子や孫も見ることができるでしょう。次の世代に恥ずかしくない議論をしたいとこれまでも、議会で心掛けてきました。


私は、厚木市議会議員時代に一度、市議会(本会議)を止めたことがあります。これは全くほめられたことではないのですが、厚木市議会議員時代、本会議の一般質問で、数時間、本会議を止めました。この時は、他会派の先輩議員たちも「(佐藤は)発言を訂正する必要はない」と擁護してくれたこともあり、発言撤回ではなく、発言の微調整で収束しました。準備を十分にして、質問に望んでも予期しないことが、おこり得るのが議会です。ただ、気が緩んだ中でのケアレスミスと一緒にしてほしくはないと感じています。訂正すれば、全てが丸く収まるという考えに私は賛同しません。


議会での発言は「私が死んでも残るもの」「発言した時点で、既に公共物である」との認識を持ちつつ、これからも、「いい加減な気持ちで本会議はもちろん、委員会での質問に臨まない」という気概をもっていこうと思います。私も市議を二期務め、県議会も二期目です。それでも、まだまだ不勉強、修行が足りないと認識しています。


昨日から、第二回定例会が始まりました。馴れ合いにならないように、さらに気持ちを引き締めて課題に取り組んで参ります。


カテゴリー:佐藤知一コラム
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県議会議員〈厚木市・愛川町・清川村〉

佐藤 知一

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