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静かなる国力の崩壊

10月から、全国で3,000品目以上の食品や日用品が一斉に値上げされます。
調味料、飲料、冷凍食品、加工品──日々の暮らしに欠かせない品々が次々と値上がりする中で、「働いても生活が苦しい」という実感は、もはや一部の人だけの問題ではありません。
この状況の先に、私たちはどんな未来を描けるのでしょうか。

 

 

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■ 見えないところで、崩れていくもの

日本社会は今、大きな音も立てず、静かに崩れていっているように思えてなりません。
この国の屋台骨を支えてきたはずの「働く意欲」「家族を持つ希望」「地域で暮らす安心」といった根本的な力が、目には見えにくい形で蝕まれていると感じるのです。

物価は上がる一方、賃金は追いつかず、若い世代は生活に余裕が持てない。
家賃、奨学金返済、社会保険料…。生活費を差し引けば、手元に残るお金はわずか。
そんな中で「結婚しよう」「子どもを持とう」「家を買おう」「地元で暮らそう」と考えられる若者が、どれほどいるでしょうか。


■ 静かだから、深刻

この国の崩壊は、暴動やデモといった激しいかたちでは起きていません。
静かに、じわじわと、しかし確実に進んでいます。

  • 結婚をあきらめる人

  • 子どもを持たない選択をする人

  • 車を買わない、旅行に行かない人

  • 地方から離れて戻らない若者

それぞれの「ささやかな諦め」が、積み重なると社会の根幹を揺るがします。
将来の労働力は減り、地域は疲弊し、税収は落ち込み、社会保障は限界を迎えます。
これが「静かなる国力の崩壊」の正体です。


■ 若者が未来に希望を持てる社会へ

この流れを変えるには、生活の現実に即した政策転換が必要です。

  • 住宅費や教育費の軽減

  • 地域で働き暮らすための雇用整備

  • 中小企業が賃上げできる支援体制

  • 子育て支援や若者の起業支援

  • 奨学金返済の柔軟化や減免制度の拡充

「未来が見える」社会をつくることで、ようやく若者は挑戦や投資を始めることができます。


■ 誰もが声をあげる社会へ

私は政治の現場に身を置いていますが、声をあげること、行動を起こすことに資格は要りません。
政治家であろうとなかろうと、この国の行方に責任を持つ一人として、今の現状を変えていく当事者なのだという意識を、私たち一人ひとりが持つことが必要です。

「どうせ何も変わらない」
「誰が言っても意味がない」

そう思わされている社会だからこそ、まずは身近な場所で、小さな声でもいいから発信してみる。
その一歩が、社会の空気を変える力になります。

「静かなる崩壊」は、静かでない行動によってしか止められません。
気づいた人から、動くしかない。
この国が再び未来に希望を持てるよう、今できることから動き出していきましょう。

 

 

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県議会議員〈横須賀市〉

永井 真人

ながい まさと

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